1.海峡花火
作詞:たきのえいじ
作曲:徳久広司
波の衣を かき分けて
船は港を 後にする
残る私は かごの鳥
飛び立つカモメが 憎らしい
恋はうたかた 海峡花火
からむ はじける 涙がおちる
咲いて 舞い散る 海峡花火
あなた恋しと 胸が泣く
もしもこのまま 逢わなけりゃ
誰にすがれば いいのです
追って行こうか 見送ろか
あの日に戻れる 船もない
燃えてひと夜の 海峡花火
きしむ くだける 心が縮む
夢も束の間 海峡花火
あなた浮かべて 指をかむ
恋は うたかた 海峡花火
からむ はじける 涙がおちる
咲いて舞い散る 海峡花火
あなた恋しと 胸が泣く
2.北鴎
作詞:たきのえいじ
作曲:徳久広司
海岸伝いの 岩肌を
波がからんで かけ登る
まして山背の吹くたそがれは
心も細る きりきりと
あなた あなた そばに来て
寒がる肌を 抱きにきて
辛い私の 身がわりに
鳴いてふるえる 北鴎
焦がれる思いを 断ち切れと
風が心に 突き刺さる
奇麗ごとでは 愛せはしない
判っています この私
あなた あなた 連れて来て
なり振り捨てて ついて行く
せめて私に その翼
分けておくれよ 北鴎
あなた あなた そばに来て
寒がる肌を 抱きにきて
辛い私の 身がわりに
鳴いてふるえる 北鴎
3.迷い橋
作詞:たきのえいじ
作曲:徳久広司
川面に流れる 花筏
咲いて悲しい 一年草
あなた私が 見えますか 見えますか
くちびるかみしめ 立ち尽くす
逢える逢えない 迷い橋
路地から聞こえる 風鈴の
音が涙を また誘う
弥生 五月雨 蝉しぐれ 蝉しぐれ
あれから暦も ひとまわり
ひとり淋しい 迷い橋
水かさ増してる 川を染め
街の灯りが 帯になる
いつかあなたと 行けますか 行けますか
明日と云う日の 向こう岸
風が身に沁む 迷い橋
4.東京雨ん中
作詞:伊藤薫
作曲:伊藤薫
優しい黄昏 いつしか しずかな雨になる
濡れて光る東京が 私は大好き
ピアスを選んで 揺らして 迷っているうちに
やがて夜の指先がともす 街灯り
倖せはかくれんぼ 最後は一人で日が暮れる
思い出が通せんぼ いい事ばかりがよみがえる
女って哀しいね 東京雨ん中
三十五階の窓から 都会を見渡せば
ふいに海へ行きたくて 目を閉じてみたの
戻らない帰れない いまさらアイツのとこなんか
かすむような摩天楼 とっくに明日になったけど
女ってむずかしい 東京雨ん中
倖せはかくれんぼ 最後は一人で日が暮れる
思い出が通せんぼ いい事ばかりがよみがえる
女って哀しいね 東京雨ん中
東京雨ん中…
5.ぼんぼり小路
作詞:伊藤薫
作曲:伊藤薫
シトシトポツリと雨が
ぼんぼり小路を濡らす
ねえ疲れたでしょ
傘もないのなら 寄り道していこうよ
※きかせて胸に秘めた
たとえば夢それとも恋
飲みほせば一つ二つ三つ 窓を伝うしずく
酔ってもいいよ 酔っぱらっていいよ
今夜はこのまま ああ雨宿り※
いつしか灯りの花が
ぼんぼり小路に咲いた
歌はなくていい 雨音をきいて
こうしていればいい
季節はめぐりめぐる
春が来れば夏が過ぎる
秋は風冬は涙そして春が またほほ笑む
酔ってもいいよ 酔っぱらっていいよ
今夜はこのまま ああ雨宿り
(※くり返し)
6.月のしずく
7.哀秋花
作詞:吉田旺
作曲:弦哲也
深づめ小指を かみながら
淋しさあやして のんでます
あなたのいた春 いない秋
人恋しぐれに ほろほろと
咲いて儚ない…
咲いて儚ない… 酔芙蓉(すいふよう)
誰にもいえない 恋でした
泣きぐせおぼえた 恋でした
悔やみはしません 悔やまない
あふれる吐息に はらはらと
濡れてせつない…
濡れてせつない… 酔芙蓉
ぽつんとお酒に 抱かれてる
理由(わけ)などおねがい きかないで
あなたのいた夜 いない夜
おもいでグラスに ゆらゆらと
ゆれて漂う…
ゆれて漂う… 酔芙蓉
8.島千鳥
9.春仕度
作詞:吉田旺
作曲:弦哲也
逢いたかったと 抱きよせられて
うれし涙に めざめた夜明け
正夢(まさゆめ)に あゝなりますように
両掌(りょうて)合わせりゃ 梅一輪
紅もうれしい 紅もうれしい あゝ春仕度
ひどい仕打ちと 恨んだけれど
待っていたのね 心の裏で
あのひとが あゝ戻ってきたら
どんな貌(かお)して 迎えよう
ひとりはしゃぎの ひとりはしゃぎの あゝ春仕度
耐えてほゝえむ 軒端(のきば)の梅に
早く来い来い 夢鶯(うぐいす)よ
あのひとの あゝ好みのお酒
そうだ肴(さかな)は あれこれと
おんなごころの おんなごころの あゝ春仕度
10.秋桜岬
あなたと 初めて 结ばれた
あのひが 昨日の ことのよう
潮鸣 こすもす み 岬宿
外からわたしの 寂しさが
见えるでしょうか あなた あなた
俺など 忘れて 生きてくれ
最後の 手纸が 风になる
海猫 こすもす 昼の月
わたしを 残して 行ったまま
酷いひとです あなた あなた
忘てあげない わすれない
苦るしくなるほど 好きなひと
黄昏 こすもす みささきやど
あなたの 写真と さしむかい
お酒を 呑みましょ あなた あなた
11.花しぐれ
作詞:吉田旺
作曲:弦哲也
最後の最後の 旅だから
いちばん綺麗で いたいから
着物にしました 想い出の
秋草模様の 撫子(なでしこ)に
雨が降ります… 花しぐれ
それでもあなたが 好きだから
出逢えてよかった 悔やまない
お酒に酔っても いいですか
死ぬほど涕(な)いても いいですか
外はなごりの…花しぐれ
そんなに優しく 抱かないで
揺れてる決心(こころ)が くずれそう
最後のわがまま いいですか
あなたが愛した 黒髪を
切ってください…おわかれに
外はなごりの…花しぐれ
12.明日船
作詞:吉田旺
作曲:弦哲也
さようなら さようなら 許してあなた
好きよ死ぬほど 大好きだから
霧にかくれて しのび逢う
愛のくらしが 苦しくて
明日 明日
明日という名の 出船に乗るの
さようなら あなた港町
とめないで とめないで 決めたのわたし
きっと倖せ つかんであなた
髪の芯まで しみついた
弱いおんなは これっきり
明日 明日
明日という名の 出船に乗るの
とめないで あなた港町
泣かないわ 泣かないわ 涙はナシね
どうか笑って 送ってあなた
照る日 時化る日 あったけど
逢えてよかった ありがとう
明日 明日
明日という名の 出船に乗るの
泣かないわ あなた港町
13.炎の川
作詞:吉田旺
作曲:弦哲也
あなただけあなただけ もうあなただけ
ついて行かせて 次の世までも
おんなに生まれた しあわせを
どうぞ最初(いち)から おしえてね
恋は 恋は炎(ひ)の川 燃えたつままに
いつまでもどこまでも あなた一途です
迷わない迷わない もう迷わない
やっと出逢えた 運命の人
ちょっぴり背中が 淋しくて
放っておけない ひとだから
恋は 恋は炎(ひ)の川 追風(おいかぜ)うけて
いつまでもどこまでも あなた一途です
戻れない戻れない もう戻れない
あなたなしでは もうだめみたい
よろこび悲しみ 分けあって
同じ苗字(みょうじ)で 歩きたい
恋は 恋は炎(ひ)の川 流れのままに
いつまでもどこまでも あなた一途です
14.清姫の帯
15.若狭恋唄
作詞:吉田旺
作曲:弦哲也
若狭蘇洞門(わかさそとも)のサー 潮恋鳥(しおこいどり)の
啼歌(うた)が身に沁むヨー 日の暮れは
あなた恋しと 乳房(むね)が哭(な)く
あの日恋しと 傷が哭く
あゝ…逢いたいよ
頬を涙が 走ります 走ります
海風(かぜ)の断崖(きりぎし)サー 吹雪に堪えて
香りほほえむヨー 花水仙
どこかおまえに 似てるよと
そっと肩さき 抱いたひと
あゝ…せつないよ
せめて夢でも 逢いにきて 逢いにきて
若狭小浜のサー 雪々々に
吐息かみしめヨー 春を待つ
北陸(きた)のおんなの恋唄は
波に吸われる 牡丹(ぼたん)雪
あゝ…恋しいよ
どうか届けて この想い この想い
16.さみだれ川
作詞:吉田旺
作曲:弦哲也
みれん糸ひく 接吻(くちづけ)に
決めた別れが ぐずります
こんなにつらい… 恋なら
いっそ逢わなきゃ よかったと
沸(な)いてすがれば 泪(なみだ)うらはら
あゝ乱れさみだれ さみだれ川へ
もしもわたしが 望むなら
嘘をつづけて くれますか
死ぬよりさむい… からだを
どうか夜通し 抱きしめて
そしてひとつに とけてとかして
あゝ溺(おぼ)れさみだれ さみだれ川へ
打(ぶ)ってください おもいきり
ひとりよがりの わがままを
こんなにつらい 恋なら
この世のがれて どこまでも
熱いながれに いのち預けて
あゝ流れさみだれ さみだれ川へ
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